温熱療法
血管平滑筋が弛緩し、血管拡張して血流の増加が生じるなどの血行動態への効果や、酵素活動の速度を上げて組織治癒を促進させる効果、組織の温度が上がるとゲートコントロール機構によって疼痛の閾値が上がる効果、温めることにより塑性変形が得られ、ストレッチングにより軟部組織が伸張しやすくなる。
超音波療法
超音波(通常1MHz~3MHz)を照射する治療法、最も深達性の温熱療法で深部組織の温度上昇、膜透過性の亢進作用をもつ。鎮痛、抗炎症、軟部組織の伸展性増大などの目的で用いられる。

~超音波治療器~
- 温熱効果:代謝の促進、疼痛と筋のスパズムの軽減、神経伝導速度の増大、血液循環の増加、軟部組織の伸張性の増大などの効果が得られる。腱、靱帯、関節包、筋膜を中心に深部組織に温熱効果を発揮する。
- 非温熱効果:細胞内カルシウムの増加、細胞膜の透過性の増加、肥満細胞の脱顆粒の増加、走化性因子とヒスタミン遊離の増加、マクロファージ反応の増加、線維芽細胞による蛋白合成率の増加など。
電気療法
生体内に電流を直接流す治療法、電流刺激は末梢神経の興奮、刺激伝導、筋収縮などを生じることを利用して鎮痛、筋萎縮防止、運動再建などの目的で処方される。

~干渉波治療器~
2対の電極を使用し、2種類の異なる周波数1000Hz以上の中周波電流を体内に流し、その周波数の差による干渉低周波が深部の筋に作用し、疼痛緩和やマッサージ効果をもたらす。

~低周波治療器~
マイクロカレントモードでは、もともと人体に存在する電流に似たマイクロ電流を体内に流すことで、筋肉に刺激を与え傷ついた細胞の修復を促進。きわめて弱い電流のため神経や筋を興奮させません。運動後のクールダウンや損傷部位の鎮痛、治癒促進に有効。
空気圧マッサージ
